癌(がん・ガン)について
私たちの体は、約60兆の細胞からできています。この細胞は一定のルールに従って、常に古い細胞と新しい細胞とが生まれ変わっているのですが、これがある日突然、反乱を起こし、無制限に増殖を続ける異常な細胞が発生してしまうことがあります。これががん細胞と呼ばれるものです。
突然、反乱を起こす原因とは何でしょうか?
紫外線や放射線、電磁波、排気ガス、薬剤、タバコ、食品添加物、あるいはストレスなどによって、大量の「活性酸素」が発生することがわかっています。この大量に発生した活性酸素によって、一つの細胞の遺伝子が異常を起こし、異常な遺伝子をもった細胞が分裂、増殖していくと、突然変異のがん細胞が生れます。
近年、誰もが細胞の核の中にガンになる遺伝子(DNA)をもっていることがわかってきました。一方でがんを抑制する遺伝子も7個はあるそうです。発ガンした細胞の微小ガンは、通常は免疫という機能が働いて、破壊され排除されるのですが、老化などで免疫力が弱くなるとガン細胞の増殖を許してしまいます。 がんの発生は、いづれにしても免疫力が弱くなることが、大きな要因であると指摘されるようになりました。
がんは、日本人死亡原因の第1位で、およそ3割を占めます。
かつては男女ともに胃がんの患者が多かったのですが、戦後の生活習慣の変化に伴い、肺がん、乳がん、大腸がん、前立腺がんなどが増加していて、がんの欧米化が指摘されています。
がんは、体に腫瘍ができる病気ですが、腫瘍には、良性と悪性があります。
一般に、悪性の腫瘍をがんとよびます。細胞の遺伝子が傷ついて、がん細胞に変化し、ほかも細胞に移転したり、異常に増え続けたりするため、このような腫瘍ができます。
人体には細胞のがん化を抑える「がん抑制遺伝子」と「遺伝子修復酵素遺伝子」があり、細胞が簡単にがん化しないように作用しています。しかし、こうした遺伝子の働きを弱め、がん化を進める危険因子が日常生活の生活習慣の中にあり、細胞に影響を及ぼしていることが明らかになってきました。つまり、がんは、良くない生活習慣によって引き起こされる生活習慣病でもあるのです。
癌(がん・ガン)の予防料理レシピ
がんの発生には、生まれつき持っている体質や遺伝が関係している場合もあります。しかし、それだけでなく、毎日の良くない生活習慣が起因として関わるものを取り上げてみたいと思います。
部位別に見た癌の食生活関連要因
癌は体のあらゆる場所に発生しますが、発生場所によって食生活との関係が少しずづ異なることが知られています。
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料理レシピの共通した改善点
繊維の多い食品や野菜などを多く摂ると、ガンを起こしにくくなるといわれています。
野菜や果物に含まれる、強い抗酸化作用を持つファイトケミカルを充分にとり、活性酸素から体をガードすることが重要です。